国税庁:2020年分の所得税等の確定申告状況を公表!

 国税庁は、2020年分の所得税等の確定申告状況を公表しました。
 それによりますと、所得税の確定申告書を提出した人は、前年を2.1%(45万2千人)上回る2,249万3千人となり、2011年以降ほぼ横ばいで推移しました。

 申告納税額がある人(納税人員)は同4.3%増の657万2千人となり、3年ぶりに増加しました。
 納税人員の増加に伴い、その所得金額も同2.2%上回る42兆5,497億円となり、2年ぶりに増加しましたが、申告納税額は、前年を1.6%(9,457億円)下回る3兆1,653億円と、2年連続減少しました。
 なお、還付申告者数は、前年分から0.1%減の1,301万4千人となり、前年分からほぼ横ばいで推移しましたが、申告者全体の約58%を占めました。

 所得税申告者のうち、株式等の譲渡所得の申告者は前年分に比べ13.0%増の112万5千人と3年ぶりに増加し、うち所得金額がある人は同25.4%増の47万8千人、所得金額は同7.2%増の3兆5,053億円となり、いずれも増加しました。

 これら株式等譲渡所得の申告者を除く土地等の譲渡申告者は同3.9%減の50万4千人、うち所得金額がある人は同4.6%減の33万4千人、所得金額は同13.6%減の4兆2,160億円となり、前年分からいずれも減少しました。
 一方、贈与税の申告状況をみてみますと、贈与税の申告書を提出した人員は48万5千人で前年分比0.5%減少、うち納税人員は35万4千人で同0.2%減少しましたが、その申告納税額は2,772億円で同10.9%増加しました。

 贈与税の申告書提出人員のうち、暦年課税を適用した申告者は同0.1%減の44万6千人、うち納税額がある人は同0.2%減の35万1千人、その納税額は同0.2%増の2,177億円となり、1人あたりの納税額は同0.4%増の62万円となりました。
 また、相続時精算課税制度に係る申告者は前年分に比べ5.7%減の3万9千人、うち納税額があった人は同3.2%増の4千人、申告納税額は同82.1%増の595億円となり、1人あたりの納税額は同76.5%増の1,701万円となりました。
(注意)
 上記の記載内容は、令和3年8月2日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。