部下に対するパワハラ行為があったとして、前局長が懲戒処分を受けたことで空席となっていた仙台国税局長に谷口眞司氏が着任しました。谷口局長は10月の就任会見で「税務行政への信頼を損ないかねない事態に陥ったことについて、私からもお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と謝罪しています。
7月1日付で仙台国税局長に就任した馬場健氏が、着任後わずか1カ月未満で離任するという異例の事態について、異動の理由は「パワハラがあったため」だと国税庁が明らかにしていました。同庁では馬場氏を同日付で減給3カ月の懲戒処分としています。局長級クラスの幹部職員が就任から1カ月にも満たない短期間で離任するのは極めて異例のことで、当初から事実上の更迭とする見方が強くありました。
馬場氏は仙台国税局長に着任直後、複数の部下に対して長時間叱責するなど威圧的な態度をとっていたそうです。
国税庁は馬場氏の異動と併せ、その後任に国税不服審判所次長の谷口眞司氏を充てる内示を公表していました。谷口氏は東京都出身の58歳。東大経卒。1990年大蔵省入省。大阪国税局調査第一部長、大臣官房地方課長、北海道財務局長などを歴任。7月の人事異動で国税不服審判所次長に就任したばかりでした。
谷口局長は会見で「職務環境の整備、明るく風通しのよい職場づくりに努め、一人ひとりの職員が心身の健康を維持し、持てる実力を発揮できる組織づくりに努めたい」と抱負を語っています。
<情報提供:エヌピー通信社>
















