JRAが発売した『WINS』で、4億2,318万30円の超高額配当が飛び出しました。WINSとは指定された5レースすべての1着を当てる馬券のこと。この日の対象レースでは5レースともに1番人気が敗れるなど結果が荒れ、配当額が表示されると競馬場は騒然となりました。的中馬券は1票だったそうです。
的中させた人は1日で億万長者の仲間入り。もし自分なら4億円を何に使おうかと夢見てしまいそうですが、残念ながらこれは全額が〝手取り〟になるわけではありません。
法律で当選金が非課税になることが定められている宝くじなどと異なり、競馬の払戻金は所得税の対象。専用の予想プログラムなどを用いて網羅的に馬券を購入しているケースなどを除き、偶発的な収入である「一時所得」に含まれます。
一時所得では、給料など他の所得と合算した上で、50万円の控除額を差し引いた残額の2分の1に、金額に応じた税率がかかります。仮に今回の万馬券を当てた人に他の収入がない場合、単純計算で約2.1億円に税金がかり、最高区分の45%の税率が適用されます。9千万円程度が税金に取られ、手取りは3億円余りということになります。
競馬の当選金を確定申告しない人も多いそうですが、今回のようにニュースに取り上げられたケースでは当局もみすみす見逃しはしません。素直に税金を納めて、残額の使い道を考えることになりそうです。
<情報提供:エヌピー通信社>