国税不服審判所はこのほど、財務省が先に公表した2024事務年度(24年7月~25年6月)の「国税庁の実績の評価」のうち、審判所の評価に関する部分を抜粋・発表しました。それによると、業績目標として掲げた「不服申立てへの取組」(不服申立てに適正・迅速に対応し、納税者の正当な権利利益の救済を図る)については、①不服申立ての適正・迅速な処理、②裁決事例の公表の充実――の2施策とも目標をクリアし、財務省評定で「目標達成」のS評価でした。
「不服申立ての適正・迅速な処理」の施策については、「審査請求の1年以内の処理件数割合」が99.4%で、目標値の95%をクリア。前事務年度から繰り越された審査請求3,340件と当該事務年度に審査請求のあった3,537件の合計6,877件中、3,872件を処理。審査請求から「1年以内」に処理した件数は3,847件で、「迅速な処理」の割合は99.4%となっています。ただし、このうち請求を認容した件数は693件で、その割合は17.9%。処理のスピード化は図られていますが、認容される割合は全体の2割に満たない状況です。
「訴訟の状況」については、前事務年度からの係属件数が189件で、新たな発生件数は196件。終結件数は168件だったので、期末係属件数は217件となりました。終結した訴訟のうち原告側が勝訴した件数はわずか8件で、その割合は4.8%に止まっています。
「裁決事例の公表」の施策については、事例ごとに過去の参考判例を付記するなどしたうえで新たに31事例を公表し、その充実を図ったとしています。審判所では92事務年度から24事務年度までに出された裁決のうち、合計1,934事例をホームページに掲載。24事務年度のアクセス数は約238万6千件となっています。なお、審判所の24事務年度当初予算は46億3,139万円で、25事務年度には47億5,153万円が予算措置されています。
<情報提供:エヌピー通信社>















