エヌピー通信社:盗難被害 「ランクル」2年連続ワースト

 警察庁生活安全企画課はこのほど、2025年上半期の「車名別盗難台数の状況」を集計・発表しました。今年前半に最も多く盗難被害に遭っているのはトヨタのランドクルーザー(ランクル)で、半年間に765台が盗まれたそうです。ランドクルーザーは2年連続でワースト。前年同期も590台が盗まれていましたが、今期はそれよりもさらに175台増えたことになります。2位のプリウスの289台を大きく上回っている状況です。

 前々年(23年)上半期に盗難被害台数が358台でワーストだったトヨタのアルファードは、前年同期の被害も303台で、毎年300台以上盗まれていましたが、今年上半期の被害は減少し191台でした。レクサスRX、クラウン、ハイエース、ハリアーは前年同期比で被害が増加。プリウス、レクサスLX、レクサスLSなどの被害台数は若干の増加となりました。被害の多かった10車種のうち9車種をトヨタ車が占め、ほかにスズキのキャリイがワースト100入りしているという状況です。

 警察庁では最近の盗難被害の傾向について「新しい年式の車のほか、西暦2000年以前に製造された古い型式の車が盗まれることがある。また、トラックを狙った犯行も発生している」と分析しています。
<情報提供:エヌピー通信社>