総務省はこのほど、2024年の「家計調査報告(貯蓄・負債編)」を公表しました。「2人以上の世帯」を対象としたものです。
1世帯当たりの平均貯蓄現在高は前年比4.2%増の1,984万円で、金額ベースでは80万円増加しました。6年連続の増加で、比較可能な02年以降で最多。このうち勤労者世帯は同7.1%増の1,579万円で、同105万円増加しました。また、貯蓄保有世帯の中央値は1,189万円でした。
1世帯当たりの平均負債現在高は前年比1.2%増の663万円で、金額ベースでは8万円増加。このうち勤労者世帯は同1.5%増の1,024万円で、同15万円増加しました。負債保有世帯の中央値は1,480万円でした。
貯蓄現在高ごとの世帯分布をみると、平均値(1,984万円)を下回る世帯が全体の約3分の2(67.0%)を占めています。貯蓄の種類別推移をみると、通貨性預貯金、定期性預貯金、有価証券が前年に比べて増加。通貨性預貯金は前年比4.8%増の692万円で、16年連続の増加。有価証券は同16.7%増の377万円で、2年連続の増加となっています。
世帯主の年齢ごとに純貯蓄額(貯蓄-負債)をみると、50歳以上の世帯では貯蓄が負債を上回り、貯蓄超過となっています。このうち、60~69歳世帯の純貯蓄額が2,389万円で最多。一方、50歳未満の世帯では負債が貯蓄を上回り、負債超過となっています。負債保有世帯の割合は40~49歳世帯が69.0%で最も高いという結果でした。
<情報提供:エヌピー通信社>