国税庁は、2021年分所得税等申告におけるICT(情報通信技術)利用状況を公表しました。
それによりますと、2021年分における所得税等の確定申告では、所得税の申告書提出件数が2,285万5千件あり、国税庁では、2千万件を超える納税者数に対応するため、確定申告における基本方針として、「自書申告」を推進し、そのためのICTを活用した施策に積極的に取り組んでおります。
国税庁のホームページ上において申告書が作成できる「確定申告書等作成コーナー」や、e-TaxなどのICTを利用した所得税の確定申告書の提出人員は全体で、1,809万1千人にのぼり、2020年分と比較して4.8%増加しました。
所得税の確定申告書の提出人員に占める割合は、2020年分より2.4ポイント上昇の79.2%に達しました。
贈与税の申告においても、提出人員53万2千人のうち83.2%(44万2千人)がICTを利用し、その割合は2020年分から1.4ポイント上昇しました。
税務署でのICT利用は、署のパソコンで申告書を作成して「e-Tax」270万3千人、同「書面での提出」40万7千人の計311万人で、2020年分に比べて9.8%減少しました。
一方、自宅などでのICT利用は、「HP作成コーナーで申告書を作成して書面での提出」435万4千人、「同e-Taxで提出」425万人、「民間の会計ソフトで作成してe-Taxで提出」498万人の計1,358万3千人で同8.2%増となり、自宅等でのICT利用が増加しております。
e-Taxでの所得税の申告書提出件数は、前年比7.5%増の1,332万9千人となり、所得税の確定申告書の提出人員の約6割(58.3%)がe-Taxを利用しました。
また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、自宅からスマホを使った申告人員が152万8千人で2020年分(169万3千人)から増加し、マイナンバーカードを利用したスマホ申告も85万1千人で2020年分(43万2千人)から増加しました。
(注意)
上記の記載内容は、令和4年11月14日現在の情報に基づいて記載しております。
今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。