現金過不足とは、現金出納帳に記録されている帳簿上の現金残高と、実際に手元にある現金残高が一致しない場合の差額のことです。
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現金過不足の会計処理
事業において現金を扱っている場合は、実際に手元にある現金残高と帳簿上の現金残高が一致しているかどうか確認する必要があります。その結果、実際の現金残高が帳簿上の現金残高よりも多い、もしくは少ないときにおいて、その原因がわからない場合は、一時的に「現金過不足」という勘定勘定で処理します。
そして、その原因が判明した時点で該当する勘定科目に振り替える処理をしますが、もし決算日まで原因が判明しなかった場合は、「雑損失」もしくは「雑収入」に振り替える処理をする必要があります。
現金過不足の仕訳例
帳簿上の現金が実際に手元にある現金より100円少なかった場合
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 借方金額 | 摘 要 |
現金過不足 | 100 | 現金 | 100 | 現金有高不足 |
帳簿上の現金が実際に手元にある現金より100円多かった場合
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 借方金額 | 摘 要 |
現金 | 100 | 現金過不足 | 100 | 現金有高超過 |
現金過不足の原因がわからないまま決算日を迎えた場合、現金過不足の残高を「雑収入」または「雑損失」勘定へと振り替えます。
決算日を迎えても「現金有高不足」の原因がわからないままの場合
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 借方金額 | 摘 要 |
雑損失 | 100 | 現金過不足 | 100 | 原因不明のため、雑損失に振替 |
決算日を迎えても「現金有高超過」の原因がわからないままの場合
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 借方金額 | 摘 要 |
現金過不足 | 100 | 雑収入 | 100 | 原因不明のため、雑収入に振替 |