現金管理については、次の3つの作業は必ず行って下さい。
 現金の出入が発生する場合、これらの作業だけは、きちんと行われていなければ「税務調査」には対抗できません。
 経営者の方は、これらの作業が自分の身を守るための唯一の生命線であると考えて下さい。

【現金管理に必要な3つの作業】
①現金は、事業(商売)と事業以外(プライベート)とに明確に区別して管理すること
②現金残高は、毎日数えて、金種内訳計算表を作ること。
③現金の入金や出金があれば、その日のうちに現金出納帳に記入すること

 現金商売における具体的な現金管理のための取組及び記帳方法は次のとおりです。
 税務署に対して、現金管理が正しく行われていることを証明するには、これらをきちんと行うことです。
①営業日報、または業務日報を毎日書くこと。
②レジ内の現金残高は毎日数えること
③現金の入金・出金を現金出納帳に記入すること
④現金以外(掛売・クレジットカードなど)の売上があった場合、明細を営業日報に記入すること
⑤預金通帳は事業(商売)と事業以外(プライベート)のものに分けること
⑥現金で支払った仕入や経費に関する領収証(レシート)などは、営業日報の裏面に貼付すること
⑦領収証やレシートなどが入手できなかった場合、出金伝票かメモ書きしたものを残しておくこと

(注1)営業日報、または業務日報には、その日の行動などを記録して下さい。いつもより、売上が多かったり、少なかったりした場合、日報を見てもらえれば、第三者にもその原因がわかります。
(注2)現金については、事業(商売)と事業以外(プライベート)に区別し、事業用のものだけを現金出納帳に記入して下さい。
(注3)レジ内の現金については、毎朝、釣銭を一定の金額にした上、残高を金種内訳計算表に記入して下さい。
(注4)預金通帳については、事業用の現金の入金や出金、経費などの口座振替を行うための通帳を作って下さい。
(注5)レジペーパーはきちんと整理し、保存しておいて下さい(営業日報の裏面か、ノートなどにレジペーパーを貼付すること)。
(注6)配達や出前などを行った場合は、専用のノートに記録するか営業日報に記入して下さい。
(注7)実際の現金残高と帳簿上の現金残高が一致しなかった場合、その原因を究明して下さい。釣り銭間違いであれば、現金過不足勘定を使って処理し、実際残高に合わせて下さい。不足していた場合、ポケットマネーで補填して無理矢理に帳簿残高と合わせることはしないで下さい。

 レジペーパーに記録された現金売上と現金出納帳に記入した収入金額が一致していることが、売上が正しいことの証明になります。
 また、金種内訳計算表の現金残高と現金出納帳の帳簿残高が一致していることも現金管理が正しく行われていることの証明になります。
 現金商売の場合、これらのことがきちんとできていれば、税務調査も怖れることはありません。