■中小零細企業では、なかなか毎月在庫の棚卸や、売掛・買掛の管理を行っている企業は少ないようです。
 その言い訳としてよく言われるのが「ウチはどうも経理がしっかりしていないから」あるいは、「まだまだ小さいから、毎月の在庫の棚卸まで手が回りません」と言った社長さんの発言です。しかしよ~く考えてください。
 
商売の基本は物を買って代金を支払い、儲けをのせてそれを売って、代金を貰って初めて完結します。

■しかし世の中複雑になるとなかなかこの原則がわからなくなります。
 物を買っても代金を支払うまでは買掛となります。代金を支払っても、それが売れるまでは、在庫となります。更に売っても代金が回収されるまでは、お金が売掛となって姿を変えています。いくら儲けをのせて売ったとしても代金を貰ってなければお金は入ってきません。更に代金(現金)の代わりに、手形や小切手やファクタリングなどの信用取引が介在すると、ますます複雑になります。そこで経理の専門家が必要となるのですが。

■しかし商売の基本は全く変わりません。
 ものを買ってその代金を支払う時、それが間違いないかを確認する作業が買掛の管理です。更にそのものが売れるまでは在庫として残っていますから、売れ残りがいくら在るのかを確認する作業が在庫の管理です。そして売れたお金が回収できたのかどうかを確認する作業が、売掛の管理です。ですから買掛・売掛・在庫の管理は経理の仕事と言うよりも、商売の基幹業務なのです。

■昔は大福帳でした。
 それを、複式簿記で正しく表示するかどうかは、経理の仕事ですが、複式簿記で表示するしないに拘わらず、買掛・売掛・在庫は必ず毎月把握しておく必要があります。